【泉人修行の旅】喜久屋旅館 鄙びた温泉街で出会った、昭和レトロの隠れ湯。

九州八十八湯めぐり

タケルです。

水俣の町外れにある「喜久屋旅館」。

昭和の面影をそのまま残したような、どこか懐かしい雰囲気。

賑やかさとは無縁の、静かな路地裏。

昼過ぎに訪れると、まさかの貸切状態だった。

まるで時が止まったかのような、穏やかな空間でした。

データ

名称湯の鶴温泉 喜久屋旅館
所在地熊本県水俣市湯出1402
泉質単純温泉
サウナなし
風呂なし
料金大人300円
特徴雰囲気よし 湯加減よし 隠れ家的温泉地

シャワーなし。桶だけの風呂場。

設備は最小限。シャワーもなく、風呂桶がひとつ置かれているだけ。

けれど、それがまたいい。

無駄なものが一切ない、昔ながらの温泉のかたち。

湯気の立ち方、木の香り、そして湯の音。

すべてが懐かしく、心を落ち着かせてくれる。

源泉掛け流し。熱い、だが心地いい。

湯船にそっと足を入れると、「あつっ!」と思わず声が出るほどの熱さ。

けれど、次第に身体が慣れていき、心地よさが全身に広がる。

透明感のあるお湯が、肌を優しく包み込む。

4回ほど休憩を挟みながら、じっくりと楽しんだ。

貸切ならではの楽しみ方。

静寂に包まれた、贅沢なひととき。

外からは風の音と、時折聞こえる鳥の声。

誰にも邪魔されない、自分だけの時間。

こんな風呂がまだ残っていることに感動しました。

まとめ

喜久屋旅館 — 水俣の小さな奇跡。昭和の湯が、今も静かに息づいている。

派手さはないけれど、心がじんわり温まる。

またふらっと、湯桶ひとつ抱えて訪れたいと思った。

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