タケルです。
えびのの町を抜け、ゆるやかな道を車で走った。
道路沿いに佇む、「前田温泉」と書かれた看板。
本当にこんなところに温泉が?という場所でした。

データ
| 名称 | 吉松温泉 前田温泉 |
| 所在地 | 鹿児島県姶良郡湧水町鶴丸1281-2 |
| 泉質 | 単純温泉 |
| サウナ | なし |
| 水風呂 | なし |
| 料金 | 大人250円 |
| 特徴 | 8:00~20:00 |
嗅ぎ慣れた匂いがした

のれんをくぐると、優しい雰囲気のおばあさんが出迎えてくれた。
「浴室はあちらですよ」
中に入ると、ふわっと鼻をくすぐる香り。
あの独特なモール泉の匂いだ。
焦がした木のような、どこか懐かしいような香ばしさ。
この瞬間、来てよかったと思った。
湯はやや熱め。
でも、肌を刺すような熱さではなく、
身体の芯をじんわり包み込むような優しさがあった。
浸かった瞬間、全身からふぅっと息が漏れた。
休憩を挟みつつ、じっくりと堪能しました。
地元民の憩いの場

女性側とは壁一つ隔てただけの、昔ながらの作り。
壁の向こうから、女性たちの笑い声が聞こえてくる。
ガールズトークの響きが湯気の中に溶けていく。
きっと地元の人たちにとって、ここは日常の一部なんだろう。
その穏やかさが、この湯のぬくもりと重なった。
しばらく湯に身を委ね、上がる頃には汗が止まらなかった。
まとめ
外に出ると、夕暮れの風が頬を撫でていく。
遠くでカエルの声が聞こえた。
冬になったら、もう一度来よう。
あの熱めの湯が、もっと身体に沁みるはずだから。



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